いくつかの記事を見たら分かると思いますが、当ブログではアトピーの根本治療を「食事、運動、睡眠」と定めています。
本稿では、なぜこの3つが治療の柱になるのか?なぜ胃腸の働きが弱くなってしまったのか?それがアトピーとどう関わるのか?を明らかにしています。
アトピーの原因は免疫異常です
まず初めにアトピーの原因から説明させていただきます。まあ今さら感はありますがアトピーの原因は免疫が過剰に反応することで起こる病気です。
ダニやほこりがアトピーを引き起こしているのではなく、免疫がそれを敵だと誤認してしまい、過剰な反応をするために起こる病気なのです。
詳しくはほかの記事で解説してますので良かったらどうぞ↓
だらだらと免疫異常について語っていますが、要は免疫の要である胃腸の働きが弱くなり、それが原因で免疫バランスが崩壊、アトピーを引き起こすという内容です。
さて免疫の過剰反応が原因なのは分かりました。ではなぜこのような事態に陥ってしまったのか?
それは現代の生活と昔の生活を見比べることで見えてきます。何となくわかると思いますが現代の生活と昔の生活とでは、かなり質が違います。
そして現代社会がどれほど胃腸に負担をかけているのか・・・少し考えてみれば分かりますよね?そして今回は1番影響が大きいであろう食生活にスポットを当てて解説したいと思います。
現代社会においての食生活
僕たちの生活はバブル期を境に大きく変化しています。特に食生活においてはより、食の欧米化が進み、和食を口にする機会も減ってしまいました。
- 食の欧米化
- 加工食品の摂取
- 体を冷やすものの摂取
上記の3つが取り入れられてから急にアトピー患者が増えています。
引用:https://minna-argan.com/articles/Ruh1C
こんな感じ・・(ちょっとわかりづらいな)
それぞれ簡単に説明しますね。
食の欧米化
現代社会の食生活はアトピーにとってよくないものばかりです。
戦後、海外からの輸入で欧米の食べ物が簡単に手に入るようになりました。そして和食の生活から時代が流れるにつれ食の欧米化が進みました。
それも急速に・・・私たちの体は日々その環境に対応する力が身についています。しかし急激な変化にはついてこれません。アトピーの方はこの変化についてこれなかったのです。
アトピーの方でなくても症状に出ていないだけで実際目に見えない影響を受けているのではないかと思います。
生活習慣病と言われる一種の病気はその影響を受けて表れた良い例だと思います。逆にアトピーが目に見える症状の病気で良かったのかもしれません。
目に見えないほど恐ろしいものはないですからね。
実際に欧米食の何が胃腸の働きを弱めるのか?そんなの肉に決まってるでしょ。肉は魚と違い消化に時間がかかります。消化に時間がかかればそれだけ胃に留まりますので、胃腸に負担がかかるのです。
加工食品の摂取
時代が進むにつれ日本の技術も日々、進歩していきました。そしてその技術は食品にも施されています。
味や色あい、長期保存を目的として品種改良されたり、添加物を加えたりと様々な手法が組み込まれました。
今日では自然のままで食べられる食品の数の方が少ないのではないでしょうか?
それほど身の回りが加工食品であふれているということです。
とくに輸入品なんかは入荷に何日もかかるので保存料等が大量に入っているものばかりです。当然それは胃腸の働きを悪くしていることになります。
現代ではそれがアトピー、アトピーでなくても人体に悪影響を及ぼすということは一般常識になりつつあります。ただ昔はそのような危険性が認知されていなく、その便利さゆえにごく一般的に食卓に出されていました。
現代ではそんな危険性の高いものは使用されなくなりましたが少なからず人体に何らかの影響を及ぼしている可能性を秘めているということは頭に入れておく必要があります。
しかしその危険性を認知していても手間や保存面、コストを考えるとどうしても頼りにしがちです。
それに自然につくられたものは希少性ゆえにコストが高く、なかなか手に入れるのが困難となってしまったのも理由の一つでしょう。
このように技術の進歩は必ずしも良いことばかりではないということです。
体を冷やす食べ物の摂取
食べ物には体を冷やす食べ物と逆に体を温める食べ物があります。
冷えは万病の元と言いますがそれは胃腸に悪影響を及ぼしているからだと言えます。胃腸は暖かい環境ででないと正常に働いてくれません。結果、免疫力の低下を招き様々な病になる可能性があがります。
現代社会において、季節関係なくいろいろな種類の食べ物を摂取することが可能となりました。
そして現代の食生活は極端に体を冷やす食べ物を取り入れているのが現状です。
少し前の時代では暑い季節は体を冷やす食べ物、寒い季節は温かいものを摂り入れる習慣が自然と成り立っていました。なぜなら暑い季節に体を温める食べ物は採れず、寒い時は体を冷やす食べ物が採れなかったわけですから。
自然の摂理の上で生活していたんですね。
当然、この自然の摂理を崩してしまえば、免疫機能にも何らかの変化をもたらすことになるのです。
胃腸の働きを正常にするには
上記の項目を見てみると現代社会においての食生活がいかにアトピーにとって悪いことなのかということがわかったと思います。
だったらやることはひとつ、上記の食生活を改善させることです。
当たり前だった食の習慣を変えてあげることが胃腸の働きをよくし、免疫力を上げることになるのです。
どのようにして食生活を変えたらよいのか?
それはこちらにて答えを書いていますので参考にされてください↓
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着実にアトピーを改善させる食事(治療編)
よくアトピーを治すなら食事を見直すと良いと聞きますが本当にその通りだと思います。 胃腸が免疫のほとんどを司っている アトピーに何が悪くて何が良い ...
運動と睡眠も大切よ
さて今回は胃腸の働きに着目した分、食事に関する情報が多くなってしまいました。
もちろん、食事のほかに運動や睡眠もアトピーを治すうえでは必須の項目です。上記では取り上げていませんでしたが運動や睡眠も胃腸の働きに関連性があるからです。
というのも、睡眠は主に脳を休め、運動は乱れた自律神経を調整する効果があるから。言い忘れていましたが脳、胃腸、自律神経は互いにホルモンを出し、お互いが連動するようになっています。
緊張するとおなかが痛くなる現象。だれしも一度は体験したことがあるのではないでしょうか?これも脳と胃腸が連動しているから起こるのであって、何ら不思議なことではないのです。
ちなみにこのような関係を「腸脳相関」といいます。腸が「第二の脳」と呼ばれるのもうなずけます。
体のどこか(腸、脳)に悪影響がでてくれば、同じようにほかの箇所も悪影響も出る。これはお互いが連動することで起こるのですが言い換えればよい影響も連動するということです。
だから食事以外に睡眠、運動を心がけることで胃腸の働きも良くなりアトピーを改善させることができるんですね。
というわけで、運動、睡眠に関する記事も載せておきますので、良かったらご一読を↓
まとめ
以上、アトピーと胃腸の働きに関する記事でした。
胃腸の働きを良くすれば必然的に免疫力も向上し、アトピーを改善させることができます。ただ一度狂った免疫システムを元通りにするのはとても根気のいることです。
何でもそうですが、壊すのは一瞬ですが治すのは時間がかかる。今実践している治療に効果があらわれなくても、それはまだ目に見えていないだけで確実に快方に向かっています。
またどうしても治療がすすまず悩むこともあるでしょう。そんな時は素直に道具に頼ってみるのもアリ。上記のとおり、目に見える改善は脳に良い影響をもたらしますので胃腸にも良いということになりますからね。
心のケアと身体のケア。どちらも大切ですのでバランスを考えながら自分がやりやすい治療を続けてください。