アトピーには乳酸菌が良い・・
このようなフレーズをCMや広告などを通じて多く聞くようになりました。企業はこぞって研究を進め、「うちが開発した乳酸菌こそアトピーにいいんだ」という宣伝を全面的に打ち出しています。
研究結果やデータを公開しているところも多く、実際に乳酸菌でアトピーが改善するのは事実。
しかしその一方で全く効果がないアトピー患者も少なからずいらっしゃいます。この差は一体どこから生まれてくるのでしょうか?
その答えは”腸内フローラ”を探れば見つかるのですが・・。
今回はその答えの真相、どのような乳酸菌がにアトピーに良いのかを明らかにしたいと思います。
初めに言っておきますが、乳酸菌についてはまだまだ明らかにされていない部分も多く、以下の考察が必ずしも正しいとは言い切れません。しかし、管理人が今まで色々な乳酸菌を試してきた経験、20年以上もアトピーと闘って培った知識を詰め込んでいますのでこれから乳酸菌を試してみようと思う方には参考になるはずです。
少なくとも全く成果が現れなかったという残念な結果にはさせません。
乳酸菌を摂ってもアトピーが改善されない理由
まずは乳酸菌を摂取してもアトピーが改善されなかった場合に考えられる理由を述べていきます。
乳酸菌でアトピーが改善される理由よりも、なぜ乳酸菌でアトピーが改善されなかったのかを追求しなければ問題の解決にはなりませんからね。
と、いってもその理由は明白です。
乳酸菌でアトピーが改善されないのは自分に合った乳酸菌ではないから。もしくは、例え自分の体質に合った乳酸菌であったとしてもすぐには改善できるものではなく結果が出るまで時間がかかるということ。
人間だれしも異なる体質を持っており、自身の体質に合わない乳酸菌を摂っても意味がありません。
もう一つのほうは、改善が見られる前に効果がないと判断し、結果、乳酸菌でアトピーが治らないと思い込んでしまうパターンですね。
統計を見ると分かるのですが、大人の方はすでに腸内細菌のバランスが定着しているので、乳酸菌を摂取し効果が現れるのに時間がかかるのは当然。人は変化が無いとすぐに挫折してしまうものですから効果が無いという判断を下してしまうのです。
さて、改善が見られるまでに時間がかかるのは分かった。ではなぜ乳酸菌に合う合わないがでてくるのか?
一言で言うなら体質による違いがあるから。
結局体質かよ!というナイフのように鋭いツッコミが聞こえてくるので以下で体質についての本質を紐解いていきます。
そしてそれを知ることで自分がどんな乳酸菌を摂れば良いのか分かってくるようになります。
腸内フローラは生まれてきた時から7割方決まっている
体質ってどうやって決まるのかを考えたことがありますか?
食生活、遺伝、生まれてきた土地の環境・・
色々考えられますが、体質っていうのは遺伝子で決まる部分もありますが、どのように生まれてきたかで大体決まってきます。
例えば帝王切開と産道を通っての出産とでは赤ちゃんの免疫力に違いが出ると言われています。その結果から菌が関係しているのではないかという説が浮上しました。
ご存知の通り子宮内は無菌状態。しかし産道は様々な菌が住み着き悪い菌から身を守っています。要はその菌を赤ちゃんが経口摂取することにより腸内フローラを形成し免疫力が整えられていくという仮説が立てられるわけですね。
実際に研究が進んで免疫は腸内フローラで決まると発表があったことから、かなり有力な説と言っても良いでしょう。
腸内フローラとは
たしかにアトピーが免疫異常から発症する病気だという事実を知れば納得。何せアトピーを発症する子どもは帝王切開で生まれてくる子、産道の細菌バランスが整っていない母親(アトピー、あるいはその病歴がある女性にその傾向がある)から生まれてくる子が圧倒的に多いですから。
以下の図はある統計をもとに作成した「親の健康状態と子どものアトピーの発症率」を表した図。もう一つが「アトピー患者と健常者の腸内環境」を表した図となります。
--図1--
--図2--
上の図を見るとアトピーは遺伝要因が強く、アトピーを発症する子どもは善玉菌(上の図だと下から3つがそれに該当)が少なく悪玉菌、日和見菌が多いということが分かります。
菌って聞くと悪い印象を持たれるかもしれませんが、その菌のおかげで免疫力が整えられ生活を送ることができます。またペットがいるご家庭はアレルギーを発症しにくいという統計もあることから快適すぎる環境はかえって免疫を低下させるのかもしれませんね。
腸内細菌を理想のバランスに整える方法はあるのか?
さてここらが本題。
一般的に腸内細菌の構造はどうなっているのかを見てみましょう。合わせて理想のバランス、そのバランスを正常化する方法を下記で説明します。
引用:http://www.wakunaga.co.jp/health/month/post_39.html
上の図は健常者の方の腸内細菌のバランスを示したものです。
これを見ると腸内細菌は善玉菌、日和見菌、悪玉菌で構成されていてそれぞれ一定の割合で存在していることが分かります。しかしアトピー患者はもともと、善玉菌の数が少なく悪玉菌の数の割合が高くなっている傾向にあります。(上の図で示した通り)
何度も言いますが、アトピーの原因は免疫の異常な働きによるものです。ということは免疫を司るのは腸でありそこに住む腸内細菌のバランスが強く影響を及ぼしているという言い方もできます。
さてそんな重要な働きを示す腸内細菌なのですがその数は実に100兆を超えます。人間の全細胞をも上回る数です。
ここで乳酸菌サプリなど経口摂取したとします。
サプリに含まれる乳酸菌の数(1日分)は平均して10億個から150億個。100兆個なる腸内細菌に対してたったの0.01%に過ぎません。アトピーの方の善玉菌の数を1割と考えると10兆個。
それを健常者と同じ割合にするにはもう10兆個必要です。
単純計算ですが一日100億個を10兆個になるまで摂り続けるには長い年月がかかることが想像できるのではないでしょうか?
これが乳酸菌でアトピーが改善されるのには時間がかかるという根拠です。そしてもう一つ、乳酸菌の種類によって届く範囲は限られているため1種類の乳酸菌では範囲が及ばない箇所が出てくるという事実。
そう、善玉菌(日和見菌や悪玉菌も同様)というのは胃腸の箇所によって生息できる場所が限られているのです。
引用:http://www.lvw.co.jp/nyusankin_lab/column05.html
上の図はそれぞれの腸の部分に対し、どの乳酸菌が行き届くのを現したものです。これを見ると、有胞子性乳酸菌は十二指腸に、乳酸菌は小腸に、ビフィズス菌は大腸に行き届くことが分かります。
先ほど体質は遺伝によるものと腸内フローラで人それぞれ変わってくるという仮説を立てたわけですが、もしかしたら十二指腸の善玉菌が少ないかもしれないし、小腸の善玉菌が少ないかもしれない。
そういった差異が生まれてきます。
そこである一種の乳酸菌を摂ったとしましょう。例えば大腸に届くビフィズス菌。
もし大腸の善玉菌が少ない方であればビフィズス菌は有効となります。しかしもともと大腸の善玉菌は優勢であった場合。
このような場合は残念ながらビフィズス菌を摂ったとしても改善されない可能性が高いでしょう。これが乳酸菌が合う合わないということでありアトピーが改善するともしないとも言える理由となります。
自分はどこの腸の善玉菌が不足しているのか?
確かに自分に合う乳酸菌を摂ればアトピーは改善させることができます。
もちろん長い年月をかける必要はありますが時間さえかければ確実に症状は緩和されると思います。問題は自分は一体どの部分の腸の善玉菌が不足しているのかということ。
しかしそれを知ろうにも知る術はありません。
乳酸菌でアトピーを改善させたいのなら博打で摂る方法以外にその術が無いのです。ただそれはある一種の乳酸菌サプリを選んだ場合です。LG21だとかL92、最近だとR1?とにかくある一種の乳酸菌を摂るのでは効果が現われにくいです。
しかしそれぞれの胃腸に行き届く乳酸菌を同時摂取すれば腸全体をケアすることができ効果も現れやすいでしょう。
まあこれも博打と言えば博打になりますが、腸全体に効果を発揮しますので少なくとも効果が全くないというような事態には陥りません。
もしも今まで乳酸菌であまり効果を実感できなかったという方はできるだけ多くの種類が入った乳酸菌を摂ると良いでしょう。


生活習慣の改善+乳酸菌摂取が望ましい
さて以上のことをまとめると乳酸菌で改善が見られない理由として、
- 自分の腸内細菌のバランスが影響しているということ
- 改善が見られるまでに時間がかかるということ
これらが原因で効果が現われにくいと説明しました。
一度定着した腸内細菌のバランスを変えるにはそれ相応の時間がかかります。
ただアトピーの方でも善玉菌が全くゼロと言うわけではありません。そしてその中で生き残っている善玉菌は少なからず悪玉菌に負けないように頑張っています。
それをいかに自分がサポートしてあげるか・・
乳酸菌の摂取で実際に効果があるのかどうかは別として、現在腸内に生息する善玉菌のエサとなるので意味が無いことはありません。
しかし、いくら乳酸菌を摂取しても、今いる善玉菌を減らすような行為をしては意味がありません。なので乳酸菌を摂取する前に自身の生活習慣の見直しが必須。
食事が洋食ばかりだと胃腸に負担をかけ、腸内環境が悪化します。運動を怠ると自律神経が徐々に乱れ胃腸の働きが悪くなり結果的に腸内環境が悪くなります。睡眠がしっかりとれていないと、胃腸が活発に働けなくなり・・(以下略
何かを摂取して改善しようとする意気込みも大切ですが、自分の体に負担をかけているものが何なのかを突き止め、それを防止することも大切です。
酵素サプリ飲んでるけど肉ばっかり食べてたら意味ないよねってのと同じ。
- 和食中心の食事に切り換える
- 日常的に運動を取り入れる
- 毎日最低7時間以上の睡眠(午後10時~6時)をとる
軸はあくまで生活習慣の改善です。(当サイトで何度も言ってること・・)これをクリア、あるいは今からでも実践する覚悟のある方のみ、乳酸菌の摂取で改善を見込めます。
ただ先述した通り、自分に合った乳酸菌を選ぶのは難しいです。また、すべての箇所に届く乳酸菌を同時摂取しようと思うとお金がいくらあっても足りません。
管理人が乳酸菌革命を選んだ理由と3か月飲み続けて思ったこと
そこで多種類の乳酸菌がサプリ1つに凝縮された「乳酸菌革命」がおすすめです。
*自宅にて撮影
ネット界隈では割と有名なのでご存知の方もいると思いますが、このサプリは各腸に生きたまま乳酸菌を送り届けることができますので腸内細菌叢を整えられる可能性が高いと言えます。
1.サプリを試してみようと思った理由
そしていざ試そうかと思ったときに口コミを参考にする方も多いですが、僕は口コミで買うかどうかを決めません。
先ほども言ったように人それぞれ体質が異なっており、効果の感じ方もまた人それぞれだからです。合わない人には合わないだろうし合う人には改善が見込める。
結局試してみないと分からないんですよ。体の内側から働きかけるサプリに関しては特に。
だから良さそうだと思ったらまず試してみる。それが管理人のやり方です。まあ良さそうなものすべてに手を出したらお金がいくらあっても足りないので、選ぶとしたら返金保証のあるものから試します。
そして乳酸菌革命はというと一度開封したものに限っては返品、返金不可。←返品できないのかよっていう・・
それでも試してみようと思ったのは紛れもなく、腸内環境を改善する上でこれが一番適していると思ったから。
上記の内容を見ればその意味が分かると思います。
下画像を見て分かる通り、それぞれの胃腸に届くように絶妙なバランスで乳酸菌が配合されています。乳酸菌のエサとなる食物繊維、オリゴ糖も配合されている当たりちゃんと考えられているなと思う。
それに他人の意見に流されず自分が良さそうだと思ったから試してみる。
他に理由なんていらないでしょう?
2.サプリを3か月飲んでみてアトピーはどう変化したのか?
で、実際に試してみたわけですが、これがなかなか良い。(これからも飲み続ける予定)
管理人は生まれつきアトピーだけあって未だにこの病気と闘っています。
以前よりも症状は良くなりましたがやっぱり悪化する時は悪化してしまいます。しかしサプリを飲み始めて3か月。その悪化が緩和されたように感じています。
特に水疱がでなくなったというのが一番の発見です。
もちろんそれは生活習慣の改善あってこその成果だと思っています。
それでも徐々に腸内環境が整ってくれたおかげで皮膚の炎症が抑えられたのではないかと予想。サプリ全般に言えることですが、変化が見られない方もいるので試す試さないは自己判断。
それでも試さないという選択による機会損失をするくらいなら試してみて結果を確かめた方が良いと僕は思っています。
正しい治療を根気よく続ければアトピーは治っていきます。すぐに効果が出なかったからと言って治療を中断するのは早とちりというモノ。
諦めた時点でアトピーは治りません。そして待っているのは苦痛と後悔。アトピーが治れば今の百倍人生が楽しくなります。やったことは無駄にはなりませんので今を強く生きてほしいなと思います。
というわけで今日はここまでヾ(・・)