

アトピーを患っていると痒みで精神が崩壊しそうになることも多々あることでしょう。特にかゆみのピークは睡眠前ですから夜眠れずに困っているという話をよく聞きます。
こうなってしまうと寝不足に陥ります。アトピーのかゆみによるストレス、仕事でミスを重ねそのプレッシャーによるストレス。
このダブルパンチをくらい、さらにアトピーを悪化させるのです。
あなたもそんな状況に陥ってないですか?
睡眠は基本的生活習慣の柱の一つ。
これが不規則になれば健康に大きな被害を与えることになります。なので一刻も早く対処を打ち、現状を打破しなければいけません。本稿ではアトピーであることで起こりうる睡眠の弊害。
それをどのように解決するのかを綴っていきたいと思います。
夜寝れないのは辛いかゆみのせい
何と言っても僕たちの睡眠の妨げになっているのがあの辛いかゆみでしょう。日中睡魔に襲われることがあるのに、いざ夜になって眠りに就こうとすると痒くなって眠れない。
こんなジレンマを経験している方も少なくはないはずです。
ではこの痒みの原因は何なのか。考えられる原因の一つに布団に生息するダニが挙げられます。言うまでもありませんかダニはアレルギーを引き起こす物質として知られています。
そして普段眠りに就く布団がダニの温床となっています。布団をこまめに取り替えたらかゆみが治まったという事例がありますのでこまめな掃除がその対処法となりそうです。
ただしアトピー患者はアレルゲンがなくても炎症を起こすことが近年の研究で明らかになっています。つまりダニなどのアレルゲンが存在せずともかゆみに襲われるということです。
痒みを根本的に無くすには生活習慣の改善及び皮膚のバリア機能の強化を図らなければなりません。
ダニやほこりなどの、アトピーを悪化させる原因物質の対処も有効ですが、皮膚や体内機能に着目しその改善に努めた方が効率的です。
まあ、それもそうだ。本来ダニやほこりなんかは人体に入ってもほとんど無害の物質。問題は僕たちの身体にあるわけでここさえ対処すればいずれアレルゲンの影響も少なくなっていくものですから。
自律神経の乱れが影響
痒みの対処についてはまた後述で詳しく説明させていただきます。実はアトピーの方が夜眠れない原因はかゆみだけではなく、自律神経の乱れも影響しています。
「アトピーは免疫異常による病気」
この事実を知っている方なら自律神経の説明をわざわざしなくてもわかるはず。
詳しく説明すると話が逸れますので簡単に説明します。自律神経とは僕たちが生命活動をする上で働けという命令をしたり、休めという命令を伝える神経のことを言います。
引用:http://health.suntory.co.jp/professor/vol1/
これ見るとわかりやすいかな。このように生命活動のスイッチを交互に切り替え、バランスを取っているのが自律神経の役目です。
とにかく自律神経は免疫系にも深く関わり、アトピーにも関わりがあるということ。特にアトピー患者は症状によるストレス、薬などの影響から自律神経が乱れがちの状態となっています。
さてこうなると睡眠も満足には取れないでしょう。なぜなら、自律神経は睡眠、覚醒作用を司っているからです。
だから夜眠れない。朝は睡眠薬を飲んだかのように眠たくなるのです。
痒みと自律神経の乱れで眠れないの悪循環を作る
さて上記の説明で、アトピーの方が夜眠れないのは辛い痒みと自律神経の乱れが原因であることが分かったと思います。一度このような状態に陥ると悪循環に陥り、余計に寝ることが困難となってしまいます。
歯車の部品が一つでも欠けると正常に作動しなくなるのと同じで睡眠のバランスが崩れるとライフリズムはめちゃくちゃになってしまうのです。
引用:http://www.berry-counseling.com/121/
ご存知の方も多いと思いますが眠りには眠りの深さと言うものがあります。それをうまく調節しながら、睡眠と覚醒をスムーズに切り替えています。
では眠るべく時間帯に寝ることができないとどうなるか?睡眠と覚醒がうまく切り替えられず、生活に支障を来すことが予想できるはずです。
だから一刻も早く対処が必要なわけ。対処が遅れれば遅れるほど元の状態に戻すのが難しくなります。
厚生労働省の統計を見れば分かるのですが、健常者でさえ今の睡眠に満足していないという回答が多いです。男性は37%、女性は43%。これだけの人がろくに睡眠をとっていないのです。(厚生労働省2014年調査)
ではそこに痒みと自律神経の乱れが加われば‥多くの方が睡眠で悩んでいることだと推測できます。
これを改善しようと思うと心が折れるくらい大変になりますが以下ではその負担を少しでも減らす解決策を示しています。ぜひ参考にしてみてください。
痒みと自律神経を抑える4つの試案
ではここからは痒みの対処。自律神経の乱れの改善について説明します。と言ってもその改善法はすでに過去記事で答えを書いています。なのでそれらを参照すると良いでしょう。
1.かゆみを抑えるにはどうすればいいか↓
2.自律神経を抑えるにはどうすればいい↓
痒みの改善と自律神経の改善。どちらも実践すべきことですが優先順位をつけるなら痒みの対処から実践することをお勧めします。
自律神経の乱れの改善は生活習慣の改善になりますのでそれ相応の時間がかかりますので。目で確認できない効果より目で確認できる効果を優先させると、挫折することなく物事を進めることができます。
3.抗アレルギー剤の利用も視野に‥
時には薬に頼ることも視野に入れておくといいでしょう。確かに薬は副作用がありますが正しく利用することで、得られるメリットは大きくなります。
睡眠の改善でおすすめなのは抗アレルギー剤です。この薬は痒みを取ることに加え睡眠の作用も併せ持っています。まあ、本来はこの睡眠作用というのは副作用になるのですが、夜服用することでメリットに変化します。
ただし、薬に頼り切ってはいけません。ステロイドを長期で使用している方なら分かると思います。
薬効はいつまでも継続しません。一方で副作用の影響は大きくなるばかりなのでしっかりと計画して服用するようにしましょう。
4.睡眠をサポートするサプリメント
最後にサプリの服用も視野に入れてみてください。
上述したとおりいつまでも薬を服用し続けるのは良くありません。薬は所詮、対処療法に過ぎず一時的に苦しみを和らげるものだと認識しておく必要があります。
すでに抗アレルギー剤を長年服用し続けているのでしたら早急に別の対策を考思しなければならないのです。
そこでできる対策が痒みの軽減です。ただしこれでも睡眠の質が上がらない場合は自律神経が乱れているという証拠です。
そうした場合は自律神経の改善に努めなければならないわけですが、上記でも言ったようにそれを改善しようと思うと時間がかかります。
夜眠れない状態を放置しておくと大変な目に遭います。
アトピーが悪化するのはもちろん、集中力の低下やめまい、ひどい場合はうつ病にも発展しかねません。
僕も不眠が続いていた時は大変でしたよ。疲れは取れないし、仕事でミスを連発するし、何よりアトピーの悪化が一番つらかったです。
アトピーの根本治療として、「食事、運動、睡眠の質の向上」が挙げられますがそれほど睡眠の要素は大切なわけですよ。
もし今睡眠不足でお悩みでしたら早めの対処をしてください。上記の対策に加えサプリを服用することで夜が楽になるかもしれません。
あくまでこれは提案です。どのような対処を取るのかは個人の自由。またどんなサプリが良いのかは専門外なので分かりません。なので試してみたいという方は各自調べてから判断されると良いでしょう。
まとめ
- 痒くて眠れない、気づけば午前3時を回っていた
- 翌朝起きるとかなりだるい
- 学校や職場で勉強や仕事に集中できない
睡眠不足を起こすと病気の症状だけでなく日常生活においても支障をきたします。アトピー治療するにあたり食事、運動、そして睡眠が最も重要だと考えています。
何を優先するのかではなくこれをセットとして捉えること。
どれか一つでも欠けると効果は表れないと言っても過言ではありません。基本的生活習慣の中にアトピーを治す鍵がありますので是非、これらを心がけていただければと思います。(TOPページで治療法をまとめているので良かったらご覧ください)
では今日はここまで(-ω-)/