よくアトピーを治すなら食事を見直すと良いと聞きますが本当にその通りだと思います。


胃腸が免疫のほとんどを司っている
アトピーに何が悪くて何が良いのか?
その説明をする前にアトピーと免疫力の関係についてお話しさせていただきます。
というのもアトピーは免疫異常で起きる病気だからです。症状は皮膚に表れますが免疫の異常で肌に触れたものに過剰反応を示しかゆみや乾燥という症状が現れるんですね。
皮膚自体にも免疫機能は備わっていますが、何とその大部分を担っているのが胃腸です。
胃腸は約8割の免疫システムを担っており、毎日の健康を支えています。
ただアトピー患者は生まれつき遺伝や腸内細菌バランスが崩れているため免疫力が正常に機能しづらく、アトピーという病気になりやすいのです。
免疫力は腸内細菌叢で決まる
日々の食生活は胃腸の働きに大きく影響することから食生活の改善が大切なのです。
アトピーを悪化させてしまう食べ物とは?
さて免疫異常で原因で発症するアトピーは胃腸を労わることが大切です。
特に以下で挙げる食べ物はアトピーを悪化させてしまう恐れがありますのでできるだけ控えていただきたいです。
- 砂糖
- リノール酸を含む油
- 消化の悪い肉
これらの食べ物(食材)は胃腸に大きな負担をかけるため控えたほうが良いです。
思えば甘い食べ物や肉を食べ始めた時代からアトピー患者数が増加していたように思います。食の欧米化により胃腸に負担がかかり免疫が崩れてしまったのです。
もともと欧米人と日本人では腸の作りも違うため、普段慣れ親しんだ食べ物以外を摂ると胃腸に大きな負担がかかってしまうんですね。
砂糖、油、タンパク質がアトピーにどのように作用するのか詳しく書いた記事もありますので知識を深めたいという方はこちらを参照ください↓
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アトピーの悪化原因になる食べ物ワースト3(砂糖、油、タンパク質)
いきなり結論を申し上げますが僕自身アトピーは食べ物を工夫するだけで劇的な改善ができると思っています。それどころか完治だって夢じゃない。 それほど食べ物がアトピ ...
アトピーに良いとされる栄養素と食べ物
アトピーを悪化させてしまう食べ物もあれば改善される食べ物もあります。
ただし、個人的にはいかにアトピーを悪化させる食べ物を控えるかが重要だと思っています。免疫はうっすいガラス板と同じようなもの。壊すのは造作もありませんが修復にはかなりの時間を要します。
それほど悪影響のほうがおおきいということですね。
もちろんアトピーに良い食材を摂ることも無駄にはなりませんので積極的に摂ると良いですよ。
ビタミンB6
皮膚、免疫との関連性=タンパク質やアミノ酸の生成に関与します。
ビタミンA
皮膚、免疫との関連性=皮膚や粘膜が強化されます。抗酸化作用があります。
ビタミンC
皮膚、免疫との関連性=皮膚や粘膜が強化されます。副腎皮質ホルモンの生成を促します。抗酸化作用があります。
ビタミンE
皮膚、免疫との関連性自律神経の働きを整えます。抗酸化作用があります。
亜鉛
皮膚、免疫との関連性タンパク質の分解を促します。皮膚など、細胞の再生に欠かせません。
乳酸菌は大人になるにつれ効果が弱まる
以上アトピーに良いとされる栄養素とその食べ物でした。もちろんこの他にも良い栄養素はたくさんあります。
乳酸菌や食物繊維の多いものも免疫力を高めてくれます。
ただ乳酸菌については個人差もあり、効果を得られるかは試してみないと分かりません。
個人的に一度構築された腸内細菌叢を乳酸菌で変えることは難しいのではないかと思います。なんせ腸内細菌の数は100兆~1000兆個にもなると言われています。乳酸菌サプリは大体数億個程度。
腸内では常にグループになって菌が生息していますからたった数億個の乳酸菌を摂取するだけではバランスを変えることができないわけです。
上記の理由により乳酸菌の摂取はよく考えてからにしたほうが良いと思います。
ただ幼少期の頃はまだ腸内細菌叢が構築されていないので、小さいころから乳酸菌を摂るのはアリでしょう。
追記:乳酸菌のとり方次第では効果を期待できる
最近は大人の方でも乳酸菌のとり方次第で腸内細菌バランスを整えることができると考えるようになりました。
そのとり方というのが、何か一つの種類の乳酸菌を摂るのではなく、腸全体で生きることができる乳酸菌を同時に摂取するというモノ。
詳しくは今回の趣旨とずれるのでまた後ほどご紹介させていただきます。
胃腸に負担をかけない食事の仕方
はい、というわけでね、アトピーに悪い食べ物と良い食べ物を紹介させていただいたわけですが、もう一つ大切なことをお伝えしておきます。
それは食事の内容ではなく、食事の仕方にあります。
ここまで文章を読まれた方なら、お気づきかもしれません。胃腸に負担をかけないことこそが大切だということに。では胃腸に負担をかけない食事の仕方ってどんなのがあるのか?
簡単なので意識して取り入れていただければと思います。
食事は朝昼晩で常に小食を心がけよう
まず一つ目。それが食事の回数とその量です。
基本的に朝昼晩、一定の間隔をあけて食事をとるようにすること。そのさいの食事の量も腹八分目まで抑えること。
一定間隔で食事をとることで胃腸が常に最高のパフォーマンスで働くことができます。また食事の量が多いとそれだけ消化活動に時間がかかってしまい胃腸の負担になりますので小食を心がけましょう。
アトピー患者は胃腸の働きが弱いので食べたものが未消化たんぱく質として血中をめぐることも考えられます。
それは異物(アレルゲン)ですから症状の悪化につながります。小食にすることで未消化たんぱく質の生成を抑えることができますので食事の量には十分注意してください。
咀嚼(噛む回数)は一口30回以上を心がけよう
二つ目。これもいたってシンプルですが一口30回以上、噛んで飲み込むことです。
こうすることで腸内の消化活動がスムーズになり胃腸の負担を減らすことができます。
よく噛むことで満腹中枢も刺激されますので小食もそんなに苦ではなくなります。それに食事のありがたみが分かるようになります。咀嚼回数ってあまり意識されにくいじゃないですか?
普段何気なく食事をとっていたという方は咀嚼回数に注意し、30回以上は噛んで食べるようにしていただければと思います。これだけで結構アトピーが改善されます。
さらに胃腸の働きを回復させるためにできること


いかに胃腸の負担になることを防止できるかどうか?
これが重要となってきます。とは言っても体内機能というものはそんなに早く回復できるはずもなく。
下手したらこれを何年も続けなければ効果がでない。それほど僕たちの胃腸は弱り切っているのです。だからこそ、+αの対策が必要であり、それが期待できるモノこそが乳酸菌の摂取となります。
ただし何でもいいというわけではありません。僕も色々なものに手を出してきましたが効果を感じることができたものはごくわずか。
そこで自分なりに研究してその答えを示したのが以下の記事です↓
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アトピーに乳酸菌が良い理由と改善率を格段にアップさせる方法
アトピーには乳酸菌が良い・・ このようなフレーズをCMや広告などを通じて多く聞くようになりました。企業はこぞって研究を進め、「うちが開発した乳酸菌こそアトピーにいいんだ」と ...
今まで乳酸菌を試しても効果が無かった方でも期待ができるので一度読んでいただければと思います。それでも効果を感じることができなったのであれば、食事の仕方、環境に問題がある可能性が高いです。
(単純にただ効果がないだけかもしれない(小声))
それでも少しでも可能性があるなら試したほうが得です。アトピーを患っているだけに懐疑的になるのも分かりますが、時には一歩前に踏み出し挑戦することも大切です。
何もせずして治るという生易しい病気ではありませんからね。
いずれにせよ、少しずつでも成果を出し続ければアトピーは完治に向かいますのであきらめないこと。自身の体を強くするにはどうすればいいのかを考えて行動してください。
それを少しでもお手伝いできるように僕も頑張ります。というわけで今日はここまで(/・ω・)/