

今回はアトピーとカンジダ菌の関係性を明らかにし、どう向き合っていけば良いのかを解明していきます。
あまり知られていないアトピーとカンジダ菌の関連性
腸内には様々な菌が生息しています。良い働きをすると言われている善玉菌と悪い働きをする悪玉菌、中立を保っている菌も存在しています。
本来それらが一定のバランスを保つことができていれば免疫力は保たれ悪玉菌が存在してもほとんど無害です。
しかし現代社会において生活リズムの崩れや暴飲、暴食が原因で悪玉菌が増え悪影響を及ぼしているのをご存知でしょうか?
悪玉菌が増えると善玉菌の減少も招いてしまい、悪循環の環境が出来てしまいます。そして悪玉菌であるカビの一種、カンジダ菌がアトピーを悪化させている可能性があります。
このカンジダ菌は特に甘いもの、発酵食品を好物としていて、これらが体内に入ると増殖します。
カンジダ菌の発生する毒素は免疫力の低下を招き、さらに腸壁を傷つけてしまいます。腸壁が傷つけばそこから消化しきれていない物質が体内に運ばれるという問題が発生します。免疫力の低下も原因になっていることから、それらがアレルゲンとなりアトピーの症状として表れるのです。
これらの現象をイーストコネクションといいます。
イーストコネクションが進むと・・
⇒リーキーガット症候群とアトピーの関係
ではこのイーストコネクションを起こさせないようにするにはどうすればいいのか?
それを下記に記述していきます。
カンジダ菌が腸内で増殖する5つの要因
それでは実際にカンジダ菌の減少方法を記述していきたいと思います。と、言いたいところですが、その前にまずカンジダ菌が増殖する原因となっているものを知る必要があります。それを知っておかないと対策のしようがありませんからね。
主に腸内でカンジダ菌が増殖する要因は以下の5つ。
- 甘いもの
- 発酵食品
- アルコール
- 抗生物質
- 副腎疲労
それではそれぞれどのように作用されるかを見ていきましょう。
甘いもの(お菓子やジュースなど)
カンジダ菌は糖類を餌としているので甘いものはそれを増殖させる原因となります。
お菓子やソフトドリンクには大量に砂糖が混入されているので注意が必要です。果物は健康に良いとされていますが果糖もカンジダ菌の餌となります。
発酵食品(健康に良いとされる納豆も増殖の原因)
パンや納豆に含まれる菌がカンジダ菌を増殖させている原因となっています。
納豆は健康食品として知られていますが過度の摂り過ぎはアトピーにとってよくない場合もあります。逆にヨーグルトも発酵食品の部類になるのですがヨーグルトに含まれる乳酸菌はカンジダ菌を減少させる効果もあるようです。
一口に発酵食品が良くないということではなく多量の摂取は控えたほうがよいという認識をしてもらえればと思います。
アルコール(お酒)
お酒に含まれているアルコールも良くないです。
以外にもお酒に含まれているアルコールも糖分でできているからです。またそれ自体が免疫力を低下させる原因にもなることから影響は大きいと言えます。
抗生物質(処方薬など)
抗生物質は感染症の疑いがあるときに用いるものですがそれはカンジダ菌には効き目がありません。
細菌は殺すことができてもカビは殺すことができないからです。また抗生物質を使用することで腸内細菌(善玉菌を含む)が減り、カンジダ菌が増える環境にはとても良い環境となってしまいます。
副腎疲労(疲れでも菌バランスが崩れます)
アトピーの方、特にステロイドを使用している方は副腎疲労を起こしています。
副腎が疲労することでカンジダ菌を消滅させる銅の生成ができなくなってしまいます。また副腎疲労自体が免疫力の低下を招くため、カンジダ菌の増殖の原因となります。
カンジダを減少させる4つのアイテム
以上がカンジダ菌の増殖要因となっているものです。ではそれらの増殖を食い止めるにはどうしたらよいのか?
それは簡単に言ってしまえば上記で挙げたカンジダ菌のエサとなる食品を控え、疲労回復を目的に休息時間をとることで解決できます。カンジダ菌を抑えることのできる抗菌薬、サプリなどを服用することで繁殖を抑えることはできますがそれ以上に繁殖の要因となる物質を体内に取り入れないことが大切となります。
それを踏まえたうえで薬やサプリが有効となるのです。
はい、というわけで上記の対策を前提にどんな食品(サプリ)を摂ればカンジダ菌の減少につながるのかを書いていきます。
それが以下の4つです。
- 有機野菜
- ラフィノース(オリゴ糖)
- 乳酸菌
- ハーブ
ではこちらも詳しく説明していきます。
有機野菜(プロバイオティクス菌がカンジダ菌の減少に役立つ)
アスパラガス、アボガド、ブロッコリーなどの野菜がカンジダ菌の減少を促進させます。これらの有機野菜はプロバイオティクス菌が含まれておりその菌が繁殖を抑える役割を持っているからです。
特に生にんにくは効果が高いみたいです。
注意点としてじゃがいもや豆類などのでんぷんが多く含まれた野菜はカンジダのエサとなるため、多量の摂取は控えたほうがいいです。
ラフィノース(オリゴ糖)
糖はカンジダのエサになるというのは散々言いましたが、オリゴ糖は別物です。
オリゴ糖は善玉菌を増やす手立てとなるのでカンジダ菌の減少に有効だと言えます。アトピーの方であれば砂糖をオリゴ糖に変えて生活している方も多いはず。ただオリゴ糖は読んで字のごとく、糖分には変わりありませんので多量の摂取は控えるべきです。
甘みが少ないため量を増やしても問題ないと判断するのは良くありません。
乳酸菌(免疫力を整える=アトピー完治の可能性も・・)
乳酸菌はカンジダ菌を退治してくれる役割があります。ヨーグルトなんかはこれらを豊富に含んでいることで有名ですね。
ただ何でも摂れば良いというわけではありません。逆に選択を間違えると悪玉菌の増殖につながるので自身の体質に合ったものを選び、継続して服用することが大切です。
乳製品がアレルゲンになる方も多いので摂取するのであれば乳酸菌そのものを閉じ込めたサプリの服用が理想的です。僕はアトピーを治すうえでこの乳酸菌の摂取が一つの希望になると思っています。
腸内細菌のランスを整えるということはそれだけアトピーを改善させある上で重要だということです。
ハーブ
パウダルコ、オレガノオイル、ブラックウォルナットなどのハーブは抗菌作用があり効果的だと言えます。ただハーブの入手手段は限られているのでコストと手間を考えるなら乳酸菌の摂取でカンジダ対策をしたほうが良さそうです。
カンジダ対策をする上で最も有効だと思うのが乳酸菌の摂取です
以上、カンジダ菌減少に有効なものを紹介させていただきました。
これら以外にも減少効果のあるものはありますので自分の体質にあったものを摂取すると良いかと思います。
腸内の常在菌であるカンジダですが僕たちの生活習慣の乱れが原因で増殖し体に悪影響を与えています。もしもこれらの状況を打破するのであれば今回ご紹介した対策を取っていただければと思います。ただし一度バランスが崩れるとそれを元に戻すのは大変です。
そんな時はアイテムの利用も視野に入れてみましょう。
いくつかカンジダ菌減少につながる食品などを紹介させていただきましたが、個人的に免疫力を整えることが期待できる乳酸菌の摂取が一番だと思います。
カンジダ菌はあくまでアトピーを悪化させある要因の一つでしかありません。
アトピーを治すうえで見なければならないのが免疫力の正常化です。言ってしまえば免疫力というものは自分自身の生活習慣で決まるものですから要因の対策をしてもまた新たな要因が体を襲います。
だから免疫の異常という原因をたたく。
それを実現させるためには体を強くするしか方法はありません。毎日の食事、運動、睡眠の質の改善で少しずつ体は強くなり免疫力も比例して強くなります。


甘いものはカンジダを増やしてしまいますし、何より体に悪い。
無理して拒絶する必要はありませんが(ストレスを抱え込むのも体に悪いので)食べ過ぎには注意していただければと思います。
まあ要因だとか原因だとか、なぜ乳酸菌が良いのかをいきなり言われても理解しがたいですよね。一応以下の記事で乳酸菌と免疫力の関連性を書いた記事がありますので、アトピーの本質を学びたい方は一度目を通していただければと思います↓