アトピーだと入浴後に肌が乾燥して何とも気持ち悪いですよね。


ではそのメリットだけを残すことはできるのか?
今回は入浴に当たっての様々な工夫について解説させていただきます。
アトピーだとお風呂に入らないほうが良いの?
お風呂に入ると痒くなるし肌もかっさかさになる。
こんなに悪化するなら入らないほうがマシなのでは?と思う方もいるかもしれません。確かに間違った入浴の仕方を実践していると入らない方がまだマシだという考えにもうなずけます。
そもそも入浴後に肌が乾燥するのは、皮脂の分泌力が弱いから。肌が健康的な人は皮脂の分泌量が多いのでさほど乾燥に悩むことはありません。
逆に言えば、皮脂の分泌量さえ調整できれば乾燥を防げるということ。もともとアトピーの方は皮脂分泌量は少ないですが、入浴の仕方を変えることである程度の機能を回復することができます。
今一度自分が間違った入浴をしていないか?確認のためにも以下を参照ください↓
入浴の仕方でアトピーが悪化する
確かに今から皮脂の分泌量を上げるのは困難です。しかし入浴の仕方次第では皮脂の損失を防ぐことができます。裏を返せばそれほど皮脂を損失する機会が多いということ。
以下に間違った入浴をしないかが重要となります。ではその要素とは何なのか?確かめてみましょう。
- 塩素
- シャワーと湯船の温度
- シャンプーと体を洗う洗剤
上記の3つが乾燥を招く要素となります。というわけでそれぞれの要素について説明します。
塩素が肌にダメージを与えている
水道水の衛生を保つために塩素が加えられているというのはご存知の通り。その塩素が空気の酸素と交わることでたちまち有毒ガスへと早変わりします。
この塩素が酸化して出来た物質(カルキ)は肌へ直接吸収されアトピーの症状を悪化させているのです。
まあ健常者であっても少なからず悪影響を及ぼしているんですけどね。例えば塩素を吸引し続けることで心臓病や脳卒中になりやすくなると言われています。
日本はこの塩素濃度が各国よりも高くその影響を受けやすいのです。
日本の水道水の塩素濃度は?
ちなみに日本の水道水の塩素濃度は0.1ppm以上という規定があります。(水1Lに対し0.1mm以上)逆にヨーロッパの規定は0.1ppm以下と定められています。
シャワーとお湯の温度が厚いと症状が悪化する
熱すぎるお湯は入浴後、痒みをもたらす原因となっています。
それは熱いお湯が交感神経を刺激してかゆみを引き起こしているからです。アトピーという病気は炎症そのもの。その箇所は熱がこもっていますから熱いシャワーやお湯は炎症を助長し、症状を悪化させてしまいます。
シャンプーと体を洗う洗剤
CMで流れているようなシャンプーはアトピーの肌には悪影響のものばかり。
これらは頭皮をケアするほか、髪質をよくさせる成分やら何やらが入っていて頭皮にダメージを与えています。(シリコン、界面活性剤など)
石鹸やボディーソープは体をケアする成分自体が肌に合っていないと考えられます。そして余分な皮脂まで洗い流してしまうので入浴後に乾燥とかゆみを引き起こしているのです。
また石鹸を使うことで皮膚の常在菌バランスが乱れるのも事実。石鹸には殺菌作用がありますが、入浴後、肌が乾燥した状態ではアトピーに良くない菌が増殖しやすいのです。
では石鹸は使わないほうが良いのか?と聞かれたら安易にYESとはお答えできません。この問題については別記事で回答してますので良かったら参考にしてください↓
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入浴によるアトピーを悪化させない解決策
さて、入浴するにあたって、何がアトピーを悪化するのかが分かったと思います。これらを改善すれば皮膚の乾燥を防ぐことができアトピーも改善する可能性が上がります。
というわけで上記3点の改善法とアトピーの症状をよくさせる、悪化しないための入浴法を以下で説明していきます。
では入浴するにあたって、どうすれば肌を守ることができるのか?それを紐解いていきましょう。
- 塩素除去
- シャワーとお湯の温度の調節
- シャンプーと体を洗う洗剤の見直し
- 入浴時間
- 体の洗い方の見直し
上記3点の改善に加え入浴時間と体の洗い方を変えてあげることで、肌を守ることができますのでぜひお試しください。
それでは詳しく説明していきます。
塩素除去
塩素は中和によって打ち消すことができます。代表的なのがビタミンC(アルコルビン酸)です。純正のアルコルビン酸を使用しましょう。
薬局に行くと2,000円くらいで購入できます。
シャワーはヘッドを変えることでシャワーのお湯も塩素除去が可能です。大体1万円もあれば購入できます。(これなんかいいのでは?)
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塩素除去には備長炭や竹酢液も有効です。
これらは肌自体に良い効果をもたらす場合もあるので自分にあったものを試して使用するとよいでしょう。僕の家庭では貯蔵タンクで塩素除去をして蛇口に向かうようになっているのでそういうのは買わずに済みました。
ありがとうお父さんお母さん。
シャワーとお湯の温度の調節
お湯の温度が40℃以上だと、過剰に交換神経を刺激してしまうので40℃以下のぬるめのお湯にする必要があります。
はいそれだけ。ぬるめのお湯は傷口にしみますが慣れると痛みも引きますので我慢です。
シャンプーと体を洗う洗剤の見直し
市販でよく見る石鹸やボディーソープは皮脂を余分に削ぎ落としてしまいます。
またその成分自体が肌に良くない場合もあるので、しっかり自分にあった洗剤を選ばなければなりません。無難なのは無添加。無添加と言っても実は炎症物質が入っていたという商品もあるので商品選定には時間をかけたいところ。
具体的に、バラペン、保存料、着色料、他、何が無添加なのかしっかり表記してある商品は割と安心して使えるものが多いです。
オーガニック系の商品はアトピー患者にとって刺激がある可能性もあるので、使用する際は注意してください。
シャンプーや石鹸を変えることでアトピーが治ったという人もいるくらいなので、自分に合ったものが見つかると良いですね。(何が合うのかはホント個人差があるので色々使ってみると良いでしょう)
入浴時間を長くとる
入浴時間が長ければそれだけ発汗で老廃物の排出ができるということです。ぬるめのお湯に15分浸かるだけでも十分な効果が期待できます。
またリラックスした状態が副交感神経を刺激するので免疫力の向上も期待できます。
ただそれ以上の入浴になると、肌の保湿成分が溶け出してしまいますので時間はしっかりと設定して湯船に浸かりましょう。
体の洗い方の見直し
スポンジやタオルで体を洗っている方が多いようですが、それは厳禁。アトピーの人にとっては刺激が強すぎます。
体を洗うのは手で十分なのです。手で洗ってあげることで適度に汚れを洗い流せます。
もっと言えば毎日石鹸やボディソープを使用する必要もありません。お湯と手で洗ってあげるだけでも汚れは充分洗い流せるからです。(お湯だけで80%の汚れを洗い流せます。)
それでも余分な皮脂は貯まりますので様子を見ながら洗い方を変えましょう。また体の部位によって皮脂の貯まり方が違ってくるのでその部分に合わせて石鹸やボディソープを使用するのが理想的です。
(皮脂がたまりすぎると酸化を引き起こし、炎症の原因物質となります。)
まとめ
以上、アトピーに悪影響のある入浴とその改善法でした。
基本的に毎日お風呂の入る方がほとんどでしょう。普段何気に入浴していたという方はこんなに肌に負担をかけていたのか思ったかもしれません。確かに負担はかかりますが工夫次第では肌を丈夫にしますのでこれを気にお風呂の入り方の見直しをしていただければと思います。
ちなみに下記で紹介させていただいている「整菌スキンケア」は菌バランスを整えて肌を強くさせてくれます。
シャンプーや石鹸でいまいち肌に合うものがなかったという方は一度試してみると良いかもしれません。