

今でもあの時(小学生時代)にかけられた言葉を覚えている・・クラスの中でいじめっ子だった彼。
そういうやつは、人とは少しでも違う人間をターゲットにする。そしてそのターゲットに僕が選ばれました。
唐突に投げかけれた「お前臭い、なんで?」という言葉。
何の前触れもなくそんな言葉をかけられたものですから、僕は頭が真っ白になりました。友達でもないクラスメートからこの言葉を聞かされ、かなりショックを受けた思い出があります。
ちゃんと毎日風呂に入ってるのになんでこんなこと言われなきゃいけないんだよ!
汗を掻いてるわけでもない、それなのに臭いといわれた・・果たしてその臭いは本当にアトピーが原因だったのだろうか?ずっと気になっていましたが、知識や経験を積んだ今なら分かる。
アトピーであることで少なからず臭いの原因を作り出してしまっているという残念な事実が。
まあそれだけで終わってしまうのも、なんですし、やりきれないので、その対処法を考えてみたいと思います。というわけで今回はアトピーの人が臭いと言われる原因と対処法をご紹介させていただきます。
あなたも、もしかしたら、あなたの知らないところで「あいつ臭くね?」と陰口を言われたり、そう思われているのかもしれません。
そんなことを言われたり思われたりするのは大変、気分が悪いですよね。これを気に、しっかり以下の対処をしていただければと思います。
薬(ステロイド、紫雲膏など)のあの独特な匂い
ではさっそく、アトピーであることから匂いを発することになってしまう、その原因が何なのかをご紹介します。
まずはじめに考えられるのが薬の匂いです。ステロイドをはじめ、薬には独特の匂いがありますよね。特に紫雲膏という薬は・・正直臭いです。
参考:紫雲膏を使ってみた感想
つまり現在使用している薬の匂いが臭いと思われる原因になりうるということですね。
ではその対処をするにはどうすればいいのでしょうか?処方箋の説明には1日2回、朝、夜と使用してくださいというような表記がされていると思います。
しかし僕は薬の使用はお風呂上りだけで良いと考えています。
それは薬の効果を十分に発揮する時間帯がお風呂上りの時だから。朝は毛穴が閉じてしまっているので薬の効果は半減します。
副作用を気にされる方もいるとは思いますが、薬は正しく使えば大した問題にはなりません。
参考:ステロイドの正しい使い方
薬をつけると決めたのなら、その力を存分に発揮できる時間に使うようにしましょう。
さて、それができるようになれば、朝に薬を使う機会もなくなります。薬の匂いは長時間留まることはありませんので日中で臭いと感じられることはなくなると思います。
血と滲出液の匂い
ぽりぽり、ぼりぼり・・アトピーの永遠の課題は創傷行為です。
当然傷ができるとそこからは血や滲出液がでます。自分自身が分かっているとは思いますが、人の体液は正直臭いです。
嗅ぎなれていない方であればなおさら・・
また一般の方であれば、視覚的な部分においてもそのように思われることもあります。
例えば割った卵の中がどす黒い色をしていたら、なんだかやばい、臭そうっていう先入観が植え付けられますよね。映画に出てくるゾンビをみたら臭そうって思いますよね。
奇しくも、アトピーも見た目が良いとは言えません。だから先入観で臭いと感じられることもあるのでしょう。
一度変なイメージをもたれると人間のそのイメージは定着してしまいます。良くも悪くもね・・
だから臭くないのにもかかわらず臭いと思ってしまう。そんな不道理な感情を抱かれることもあるのです。辛いかもしれませんが、まずは見た目だけでもよくされるとイメージは大分よくなると思います。
見た目が良くなるということは傷が治ることを意味しますので、血や浸出液もでることはありません。匂いの要素はきれいさっぱりなくなります。
そんなのできたら苦労せんわ!って話ですが・・いや、見た目を隠すことならできるはず。例えば包帯は皮膚を隠すのに優れていますし、血や滲出液を抑える役目も果たしているのでおすすめです。
夏場の体育の時間は半袖を着なければならず、かなり億劫でした。傷があるとそこをじろじろ見る人が大抵1人や2人はいますからね。もうこっち見るな!って感じで・・
包帯で隠せば、傷口を見られなくて済みます。包帯も白で目立ちますが、少なくとも気持ち悪いという感情を抱かれることはないでしょう。
良い汗をかけないと黄色ブドウ球菌が繁殖し臭いの元になる
3つ目の原因が黄色ブドウ球菌になります。黄色ブドウ球菌とは僕たちの皮膚に生息する常在菌のこと。
アトピーの悪化原因であることでも知られている厄介な菌です。
菌の発する匂いって臭いですよね。大抵の悪臭の原因に雑菌が挙げられますし。シンク、お風呂の排水溝しかり、洗濯物しかり他・・生ごみなんかは雑菌が繁殖しやすいので嫌な匂いが出ますよね。
全ての菌が悪臭を放つわけではありません。ただ悪臭を放つ菌は大体悪玉菌、もしくは増えすぎてしまった日和見菌です。
黄色ブドウ球菌は日和見菌ですが繁殖してしまうと毒素を排出し、それが匂いの原因となります。
さて、アトピーの方はと言うと黄色ブドウ球菌が一般の方より多いということが分かっています。黄色ブドウ球菌は乾燥地帯を好むからです。
本来であれば善玉菌や日和見菌である表皮ブドウ球菌、アクネ菌などが黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えてくれるのですが環境が良くないと菌バランスも崩れてしまいます。
つまりアトピー患者の皮膚の環境下で黄色ブドウ球菌は繁殖しやすいことが分かっていますので、毒素が排出される機会が多く臭いの元になっているというわけです。
まあさらに深く追及すると、繁殖の過程で汗が関与するんですけどね・・
汗に含まれる皮脂を餌にして毒素を排出。
普段汗が出ることで常在菌バランスは整えられますが、アトピーの方は汗の排出量が少なく、いざ出たとしても皮脂の多い汗を排出してしまいます。
引用:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000005794.html
「一口メモ」汗を排出することで皮脂も分泌される。また皮膚常在菌バランスを整える、抗菌ペプチドも分泌されています。アトピー患者はこの抗菌ペプチド分泌量が少ないため、バランスが整えられず黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい。
運動をして良い汗をかけば黄色ブドウ球菌の繁殖を防ぐことができる
汗をかくと体が痒くなるので運動を控えている方もいるはず。
しかし汗をかかないと菌バランスは一向に良くなりません。運動をすることで基礎代謝があがり良い汗をかけるようになりますので、無理のない範囲で運動するべきだと管理人は思います。
初めこそは嫌な汗ばかりかいて痒くなったり不快な思いをするでしょうが継続的に運動をすることでそれも無くなっていきます。
運動の重要性についてはこちらの記事でまとめていますので良かったら参考にしていただければと思います。
皮膚常在菌のバランスを整える化粧品もあるので試してみる価値あり
以上、アトピーの方が臭いと思われる3つの原因とその対処法でした。
たしかに臭いと思われる原因は潜んでいるものの、普通に生活していたら臭いと思われるレベルには達することは無いです。
アトピーを患っていると、どうしても人の考えていることが気になって不安になるのも分かります。
ただ、あまり神経質になってはいけません。それがストレスになりアトピーの悪化原因になりますので。
もっとポジティブに物事を考えましょう。50代後半のおっさんが放つ加齢臭に比べたら、自分の体臭なんて全然気になるものではありません。←50代後半のおじさんすいません
ただ臭いを発する原因があることは紛れもない事実ですので、確実に対処をするのであればアトピー自体を改善させることです。そもそもアトピー患者はそれが本来の目的でもありますからね。
それこそ僕が以下で紹介するアイテムはアトピーの改善に大きく貢献すると思いますよ。
なんせ匂いの元となる黄色ブドウ球菌の対策もできるアイテムですからね。
匂いを対策しながらアトピーも改善できる。ませに一石二鳥なアイテムです。運動して汗をかくのが嫌な方は一度試してみると良いでしょう。