アトピーを患っていると、いついかなる時も痒みからは逃れられません。
痒みが収まるとしたら、それは血が出るまで掻くかアトピーという病気を改善させるしか方法がありません。もちろんアトピーを治すに越したことはありませんが、それができないのがこの病気の厄介なところ。
だから日々痒みと痛みを味わいながら生きているわけです。
掻くと痒みは一時的に収まるけど何の問題の解決にはならない
さて、タイトルにあるようにアトピーが出ている箇所を掻くのを我慢するのは良いのか悪いのかを考えたいと思います。
ただすでに結論は出ている。掻くと痒みは一時的には収まりますが、あくまでそれは一時的。結局またすぐに強烈な痒みが襲いかかってきます。
だから掻かないほうがいい。
当たり前といえば当たり前。
掻くのを我慢してはいけないという主張について
一方で掻くのを我慢してはいけないという主張もあります。痒みが生じるのは人間が生きていくために備わった機能であり、それを我慢することで神経バランスがおかしくなるからだそうです。
そもそも痒みが生じるのは皮膚、あるいは体内に生命を脅かす存在(ダニや花粉など)がいると免疫が判断するからです。それを体外に追い出そうと免疫が反応し痒みを生じさせ掻くように仕向けているわけですね。
奇しくも痒いところを掻くと気持ちがいいと思ってしまうのは、掻くことにより化学伝達物質が放出され脳の報酬系を刺激するからです。掻くことで外敵から身を守られるのだからそういった仕組みになっているのでしょう。
これを見る限り脳は腸よりも馬鹿だっていうのがよく分かります。何せ甘いものが体に悪いとわかっているのにも関わらず脳は喜びを覚えてそれを欲してしまうのだから。
腸はそれを認識し血糖値を上げたり下げたりして健康を保とうとしているのにね。
ああ、アトピーに関しては腸(免疫が)も馬鹿だから負のスパイラルが生まれるんだった。そう、アトピーを患うということは免疫の異常を示すわけで、その大部分を占める腸に問題があるわけです。だからどっちもどっち。
腸脳相関という言葉があるように、腸と脳は密接に関わっています。だからどちらかが異常をきたすと残りの方も異常が出てくる。体調が悪いと気分も沈む。人間の体はよくできていますね。
大分話が逸れてしまいました。
掻くのを我慢することで神経バランスがおかしくなるのではありません。すでに神経バランスがおかしいから様々な問題が生じるわけです。
だから痒いからと言って素直に掻いてはいけません。
免疫異常を起こしているのでアレルゲンがなくても痒くなる
普段、外敵から身を守るために免疫は常に働いているわけですが、免疫異常を起こすとアレルゲン(痒みの原因物質)がなくても痒みが生じます。そして体を掻くことで炎症物質が生まれ、その物質を取り除こうとまた痒みが生じる。
上の図は痒みが生じるメカニズムを表した図になりますが、一度アレルゲンを認識し痒みが生じると色々な炎症物質が生成され、また痒みが生じる仕組みが出来上がっています。(このほかにも痒みが生まれる原因はあります。)


このように掻けば掻くほど痒くなるこの負のスパイラル。痒いからと言って掻いてしまっては一生アトピーなんて治せません。
負のスパイラルから抜け出す方法
アトピーを患っていると痒みと常に戦わなくてはいけません。ただ我慢をしすぎるとそれに耐えられなくなった時に精神までもが崩壊し掻きむしってしまうケースもよくあります。
当サイトでも痒みを抑えるために色々と記事を書いてきましたが、ささっと治すのならサプリや化粧品を試した方がいいという結論に達しています。
もちろんこれは痒みから逃れる術でありアトピーを完治させるのはあくまで自分自身です。免疫異常で起きる病気なんだからそれを正常にするのも自分自身。よく考えれば分かりますね。
そんなわけで免疫異常を正常にする生活習慣の改善、それに加え化粧品などのアイテムの利用する。
この方法であれば完治と改善の両方の対策ができるので精神的にも肉体的にも負担をかけずに済みます。具体的な方法はTOPページにまとめています。化粧品についてはどんなものを使えばいいのかが分かる記事がありますのでそのリンクを下記に載せておきます。
試す試さないは別として一度見ておくことで、どんな化粧品を使えばいいのか分かりますのでお時間のある時にでもご覧いただければと思います。
アトピーは痒みから解放されれば完治するという甘い病気ではありませんが、間違いなく改善することが可能ですのでまずはそこから実践してみると今後の治療も楽になるはずです。
てなわけで今日はここまで( ´∀`)