アトピーを患っていると色々苦労する機会も多くなることでしょう。

だからここだけは何としてでも治したい。そんな思いとは裏腹に症状が出やすい部分が手や顔なもんだから嫌になる。
手だと水疱が厄介ですよね。何なんだあれは?
薬を塗ってもぽつぽつ、保湿剤を塗ってもぽつぽつ。痒いし潰しちゃうと症状が広がるし何とも気持ちの悪いものです。
手に水疱ができる原因は何?
水疱と一口に言ってもその種類は様々だという事をご存知でしょうか?
- 白癬
- 汗疱
- 掌蹠膿疱症
どれも手や指に水疱ができるのが特徴ですが、症状の原因についてはそれぞれ異なります。
また性質によって緊満性、弛緩性、汗疱状などありますが本題からそれるので今回は省略と・・
それに水疱の原因を突き止めても結局治し方は同じというかはっきり分かっていないのが現状。さらに根本原因を調べれば免疫系が関わってくることになるので、アトピーの根本治療そのものが適した治療になると考えています。
菌やウイルス、アレルゲンなど水疱を引き起こす要素は異なるものの、免疫系の機能さえ正常であれば水疱を防げるという事です。
水疱ができるということはどんな状態であるのか?
水疱の原因を探っても結局よく分からないということにたどり着く。
治療もステロイドが主流。
アトピーの一般治療(医学界が提唱する治療)と左程変わりません。
そんなわけで治療に至ってはアトピーの根本療法である食事、運動、睡眠の質の改善をはかることがベストな選択肢です。ただこれでは時間もかかるし、症状は一刻も早く改善させたいもの。
だからこそ、こうしてピンポイントに記事を書いているわけですが、長い目で見るなら根本療法こそ確実でこれを疎かにしてはいけない。
これだけは肝に銘じてほしいなと思います。
さーて、水疱を治していくにあたって、水疱ができるということはどんな状況下であるか再度認識しておきましょう。そうすることで治療する意識も高まると思いますので。
そもそも水疱の中身は損傷した組織からにじみ出るタンパク質と血清からできています。
タンパク質と血清はもともと体内に存在する液体。
水疱自体は有害ではありません。着目すべきは損傷した組織があるということ。
引っ搔いてもいないのに水疱ができることがあると思うのですが、それは目に見えないだけで皮膚の表面に近いところでは炎症が起きて組織の損傷があるということです。
したがって組織を修復させるためには炎症を防ぐこと。だからステロイドで水泡が改善されるわけですね。ただステロイドは炎症を促進させる過酸化脂質を作り出してしまうため次第に効果は弱まります。
一時的の使用なら問題ありませんが水疱を根本的に治すことはできません。
水疱を治すにあたって一番効果があったもの
ではどうやって症状を改善させるのか?
管理人が試して一番効果を実感できたのが砂糖断ちです。
洗剤に触れないようにビニール手袋を装着したり、スマホやゲーム機のコントローラーの徹底除菌等、色々やってみましたが目に見えて効果がを感じたのは砂糖を控えてからでした。
根本療法である食事内容の見直しでも砂糖は控えるべきだと主張してきましたが、水泡を改善させるうえではこれがベストかなと。
なぜ砂糖を控えることで水泡が改善されたのか?それを下記に記述しますので自分にも効果があるかもと思ったらぜひお試しください。
砂糖は炎症を促進させる
アトピーと砂糖については別記事で書いているのですがここでも簡単に説明させていただきます。
ずばり砂糖は炎症を促進させてしまう。
そもそも炎症は免疫の過剰反応のことを言いますが、砂糖を摂ることで免疫力は一時的に75%下がると言われています。これだけを見れば免疫力を低下させるのであれば免疫の過剰反応を和らげることができるのではないかと思ってしまうかもしれませんね。
まあお察しの通り実際はその逆。
砂糖を摂取することで血糖値を調整するために体に必要なビタミンやミネラルを消費させ、インスリンを分泌させます。
インスリンが分泌されると炎症物質であるアラキドン酸が生成されるのでアトピーは悪化します。というわけで砂糖を断つことで手の水泡が改善できるという推測です。
砂糖は体温の低下につながる
また砂糖を摂り続けることで体温が低下するのも水疱ができる原因であると考えられます。
体温が低下するのはエネルギーを生産する上で糖がその主原料になるから。人間の体はエネルギーを生成する際に熱を発生させる方法と発生させない方法があるのですが砂糖は後者となります。
砂糖に限らず糖質の摂りすぎは低体温を招くので注意が必要です。
低体温になると末端冷え性を引き起こしかねません。このような状態だと血行が循環せず、ろくに栄養も行き渡らせることができなくなります。
ということは組織の修復も遅れ炎症が促進してしまう可能性もあるということ。手に水疱ができやすいのはこれが原因なのかもしれません。
手の菌バランスを整えることで改善が見込めるかも
さて手の水疱を改善させるために砂糖断ちが良いということをお伝えしたわけですが、すべての人が実践して効果があるとは言い切れません。
普段から砂糖を控えているのにも関わらず水疱ができるという方も多いでしょう。なので参考程度にとどめ、基本は生活習慣の見直しが大切であるということを認識していただければと思います。
今回は基本的に手の水疱を根本的に治す方法をお伝えしましたが、できることなら症状だけでも早く治したいという方もいるでしょう。
というより、そういう方がほとんどだと思います。仕事や家事をするにしても手を使う必要があるので、水泡ができた状況下での作業はとても辛いです。また人目につきやすいところでもあるため、早急に対処したいですよね。自分もそうでした。
そこで症状だけを手っ取り早く治す方法として菌バランスの改善をおすすめします。
というのもアトピー患者は健常者と比べ黄色ブドウ球菌の数が多いと研究で明らかになっているからです。その菌は乾燥地帯を好むためアトピー患者の皮膚はその菌にとって住みやすい環境です。
こうして黄色ブドウ球菌が繁殖するとやがて毒素を排出するようになります。要はその毒素がアトピーに良くないわけですね。裏を返せば菌バランスを整え黄色ブドウ球菌の繁殖さえ抑えてしまえば毒素が排出されないので手の水疱も治る可能性が高くなります。
水疱ってのは免疫が反応して異物を体内から追い出そうとするときにできるもの。その異物となる毒素が無くなれば免疫も反応しませんので水疱も防げるという仕組みです。
色々な場所に触れる機会の多い”手”は特に細菌が繁殖しやすい箇所でもあります。
当然手に黄色ブドウ球菌が繁殖することで悪化のリスクが高まります。
菌の繁殖を抑えるためにできること1=手に触れるものの除菌
ではそのリスクをどのように回避するのか?それを説明します。
まず初めの対策として手に触れるものはできるだけ除菌すること。ありとあらゆるものに菌が付着していますのでそれを触ることで手の菌も繁殖してしまいます。除菌をしておくことで菌の付着を防ぐことができ黄色ブドウ球菌の繁殖も抑えることができます。
そこで注意しなければいけないことがあります。除菌はあくまで手に触れるものであって、手を直接除菌するのはやめてください。それをしてしまうともともと皮膚に常在する良い菌(表皮ブドウ球菌)までころしてしまうからです。
食器の洗剤も悪い菌、良い菌を含めて除菌してしまうので直接触れるのは好ましくありません。(なにより皮膚のバリア機能を破壊するので皮膚の弱い人には害でしかない。)
菌の繁殖を抑えるためにできること2=表皮ブドウ球菌を増やす
菌の繁殖を抑えるためにできることとしてもう一つ。
それが表皮ブドウ球菌を増やすことです。菌バランスを整えるためには有効なのが2つ。
- 悪い菌を繁殖しないようにする
- 良い菌を増やす
悪い菌の繁殖を抑えることでバランスが保たれるなら、良い菌を増やすことでもバランスは保たれる。
簡単な原理ですね。
結果的に上記の対策をすることで表皮ブドウ球菌も増えます。つまりやることは変わらないということ。ただ直接表皮ブドウ球菌を増やすことができるのであればそれをやったほうがさらに効率は上がります。
そしてその方法というのが下記のリンクを辿ることで見ることができます。まあ簡単に言うと(化粧品の利用を推奨するもの=露骨な宣伝)になるので興味のある方だけ読んでみてください。
ただ僕が今まで使った化粧品の中で一番効果を実感できたものだというのは間違いありません。
というわけで今日はここまで(-ω-)/