

というわけでアトピーにハンドクリームを使っても治らないのはなぜか?という話。
治らないというと語弊があるかな・・ハンドクリームは手にできた傷を治すことはできますが、手のアトピー自体は治すことができないというのが正しい言い方となります。
現段階でそれを使っても治らないと分かっている方もいるはず。それでも使用するのはこれ以上の悪化を食い止めるためですよね?
今回はハンドクリームで治らない理由に加え手のアトピーを治していく方法をお伝えしようと思います。
アトピーにハンドクリームが効かない理由
冒頭でもお伝えしたとおり、ハンドクリームで症状の改善は見込めても、その症状自体は治しにくいのがアトピーの方の特徴です。
使用を辞めるとまた症状がぶり返してしまうんですね。
そもそも、ハンドクリームで治すことができるのは主婦湿疹。いわゆる手荒れにはハンドクリームは有効です。
手荒れは日常で使う洗剤や水により手が乾燥することが原因で発症します。そこでハンドクリームを使用することで、手の乾燥を防ぎ抗炎症作用により症状を改善させることができるというわけです。
しかしアトピーの場合は手荒れになる原因がそもそも違います。
アトピーは免疫の過剰反応が症状として現れる病気。
洗剤の成分はもちろん、シャンプー、石鹸、雑菌、ほこり、他さまざまな物質がアレルゲンとなり炎症反応を起こしているのです。
もしかしたらハンドクリームに含まれる界面活性剤、防腐剤も症状を悪化させる原因物質になっている可能性すらあるわけです。


手はより多くの物質と触れ合う機会が多いので、一度症状が出始めるとなかなか治りにくいのが厄介なところ。
手荒れも炎症状態ではありますが、アトピーのような異常な免疫反応ではありませんのでハンドクリームの成分で治すことが可能です。
しかしアトピーの場合は手に触れる物質全てがアレルゲンになりうるのでハンドクリームでは治すことができません。
クリームという時点でそこには肌の刺激になりうる界面活性剤が入っているという証拠になるわけですから。(界面活性剤は水性の成分と油性の成分を混ぜる働きがある)
もしもどうしても我慢できず、ハンドクリームを使いたいということであれば、安全性の高い界面活性剤が入ったものを選ぶようにしましょう。
- 尿素系クリーム
- ワセリン系クリーム
- ヒアルロン酸・セラミドクリーム
- シアバターなどのバター系クリーム
主にハンドクリームは上記の4つの種類が存在します。
それぞれ、成分が異なり、もしアトピーの方が使用するのであれば、できるだけ、添加物や刺激の少ないものを使用していく必要があります。
手に傷があるのなら、保湿系のヒアルロン酸やセラミドはあまり適していません。尿素クリームは角質を分解する作用があるのでアトピーの方には逆効果でしょう。
傷を早く修復させるためには血行促進が重要なので、ワセリン系、シアバター系クリームが良いでしょう。
まあ僕の場合、ハンドクリームを使うくらいなら素直にステロイドとワセリンを使用します。ステロイドは炎症にピンポイントに作用するので改善させるだけならとても有効だからです。
ただステロイドを長期的に使用すると、効果が弱まり症状が改善しづらくなってしまいます。ステロイドを長期で使うと皮膚が萎縮し、バリア機能が低下してしまうためです。
本来、手の皮膚ほかの皮膚に比べて厚い構造になっているので初期であれば左程副作用を心配する必要はありません。
ただね。使い続けると皮膚が薄くなってしまいますので水仕事とか洗剤とかに弱くなり症状が悪化しやすくなるわけですよ。一度薄くなった皮膚を元に戻すのには相当な時間がかかります。
その際はハンドクリームが有効になります。
ハンドクリームを使わない場合の手のアトピーの治し方
別にハンドクリームを使うことを否定しているわけではありません。症状を抑えるだけならハンドクリームは効果的ですからね。
しかし根本的に手の症状を治すのなら別の方法を取る必要があります。というわけでその方法を以下に記述していきます。
洗剤を直接手に触れさせない
まず初めに、手の症状を悪化させる要因を排除することに努めます。洗剤に含まれる界面活性剤は油分とよく交わる性質があります。だから油汚れも簡単に落とすことができるんですね。
言い方を変えれば、同時に手の保湿機能を担う皮脂も根こそぎ洗い流しているのが事実。
当然皮脂が洗い流されると皮膚の保湿ができなくなるので乾燥を招き手に症状が現れるという結果になります。これを防ぐために洗剤を扱う場合はビニール手袋の使用をおすすめします。
ゴム手袋はアレルギー反応を示す場合が多く、ゴムの摩擦により皮膚が傷つく恐れもあるのでおすすめできません。もしも着用するのなら白手袋を買っておきその上からゴム手袋をつけると良いでしょう。
石鹸、シャンプーを変える
洗剤のほか、安価な石鹸やシャンプーにも界面活性剤は含まれています。できることなら無添加シャンプー、石鹸を使用するようにしてください。
これを心掛けるだけでびっくりするくらい手の症状は改善されます。
よく利用する「物」は消毒を
次によく利用する「物」の消毒をしておきましょう。というのもアトピー患者は黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい肌質にあるためです。
特にいろいろなものに触れる機会が多い手は最も、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい部分でもあります。
スマホとかもうやばいですよ。
この黄色ブドウ球菌が繁殖するとその菌が出す毒素により炎症を起こし手のアトピーが悪化します。
詳しくは長くなるので、こちらの記事を読めば分かると思います↓
直接手に消毒液をつけて殺菌させないのは消毒液も手荒れの原因物質となるから。また皮膚の常在菌(表皮ブドウ球菌)も一緒に殺してしまうためかえって逆効果になる恐れもあります。
常在菌はバランスが重要。菌をすべて殺せばいいというわけではありません。
というわけで、スマホや仕事で使うキーボードなどこまめに消毒して手の悪玉菌繁殖を間接的に抑えることを意識してみましょう。
本来、手は皮膚が厚い部分なんだけど・・
食事をする時、スポーツをする時、スマホでゲームをする時・・
あらゆる場面で手を使うことになります。そういった機会が多いので本来、手の皮膚の厚さ(表皮)はほかの皮膚より丈夫に作られています。
表皮はまさにバリア機能を果たすうえでその要となるわけですが、洗剤の使用や間違ったスキンケアを行うと皮膚が薄くなり、次第に乾燥や湿疹を招きます。
手の皮膚の厚さっていくつ?
表皮が薄くなると菌や界面活性剤による刺激に弱くなってしまいます。
そうなるとアトピーが悪化するのも無理はありません。上記で紹介した対策をして悪化を防ぐこと、皮膚の厚さを高めていくことが手のアトピーを治す秘訣となります。
強固なバリア機能を作り上げるためにできること
皮膚が薄くなった以上、ここからもう一度頑丈な壁(皮膚)を作るのは難しいですが正しい方法で対処すれば修復は可能です。諦めずに治療を続け手の症状だけでも良くなるといいですね。
以下では手に繁殖しやすい黄色ブドウ球菌の対処も実質可能となるアイテムを紹介しています。
- あかぎれで洗い物が辛い
- がっさがさの手を人に見られるのが嫌だ
- ハンドクリームで症状が改善されなかった
- 手のアトピーのせいで仕事がはかどらない
このようなことで悩んでいるのなら、肌本来の力を引き出すアイテムを使って結果を見たほうが得です。


と、茶番で締めくくるスタイル。
まあ使っていくうちに肌本来の力を引き出せていることを実感できると思いますので興味のある方はお試しください↓