最近、活性酸素と言う言葉を良く聞くようになりました。
ストレスや喫煙、紫外線を浴びることで細胞は活性酸素を作ります。
活性酸素とは文字通り酸素が活性された状態にあるのでまわりの物質と反応(酸化)しやすく、それが作られると細胞を破壊、しわや肌荒れと言った様々なトラブルを引き起こします。
今回はそれがアトピーにどう関わっているのか?それを具体的に説明させていただこうと思います。
活性酸素を生む要因
さて早速、アトピーと活性酸素の関係性を明らかにしようと思うのですがその前に活性酸素が生まれる要因を知っておきましょう。
そのほうが、アトピーと活性酸素の関連性を理解しやすくなると思いますのでまずこちらから説明します。
引用:http://sod.shoostar.com/
上の図は活性酸素が生まれる要因となります。これを見ると喫煙、大気汚染、紫外線の影響を受けることで活性酸素が生まれるということが分かります。
なんだかアトピーが悪化する要因と相違ないように感じますね。
つまりアトピー悪化の要因は活性酸素だと仮定することもできるのです。
活性酸素が生成される理由
ではなぜ肌の細胞を傷つける活性酸素は体内で作られるのでしょうか?
もともと活性酸素は僕たちの身を守るために備わった防衛機能です。タバコや紫外線には有害物質が含まれており、それらの有害を阻止しようとするわけですね。
しかし活性酸素が体内で異常生成されると有害物質を取り除く役割だけではなく僕たちの細胞そのものを傷つけることになってしまうのです。
*正式には悪玉活性酸素の生成が細胞を傷つけている
実際の活性酸素生成元は以下の3つ。
- ミトコンドリアのエネルギー変換過程で生成
- 白血球による細菌除去の過程で生成
- 紫外線や放射線による外的要因による細胞内での生成
それぞれ簡単に説明します。
ミトコンドリアのエネルギー変換過程で生成
ミトコンドリアとは細胞小器官のこと。生命活動に必要なエネルギー変換をしてくれる器官となります。
そしてその過程で作られるのが活性酸素となります。エネルギー変換の過程で生成される活性酸素ですがミトコンドリアは同時にSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という物質を作り出しています。
このSODが活性酸素と結びつくことで毒性を無害化することができます。しかしミトコンドリアにも質の良し悪しがあり、うまく機能できないものも存在することが分かっています。
そして質が悪くなるとSODをうまく作り出せず活性酸素の影響をもろにうけることになります。


白血球による細菌除去の過程で生成
白血球は免疫に深く関わり主に細菌やウイルスなどを除去する役割があります。
そして細菌除去を行う過程で活性酸素を作り出しています。白血球にも種類があり実際に活性酸素を生成するのがその一種である好中球といわれるものです。
細菌を殺すために活性酸素を生成するので人体に与える影響は少ないと言っていいでしょう。
紫外線や放射線による外的要因による細胞内での生成
これが一番深刻かな・・・
上の図で紹介したとおりタバコや紫外線、他には除草剤が影響しています。これらが影響して生成されるのが悪玉活性酸素です。
悪玉活性酸素は体内で直接的に生成されるのではなく外的要素が加わり、善玉活性酸素が化学変化を経て生産されるものです。
代表的なのがヒビロキシルラジカル、一重項酸素です。
これらは非常に酸化する力が強くタンパク質や脂質、核酸と結びつき細胞にダメージを与えます。
活性酸素がアトピーに与える影響
さてこれまでの説明で活性酸素が体内でどのような作用をもたらすのかが分かったと思います。
まとめると活性酸素は酸化力が強いことからタンパク質、脂質、核酸と反応しそれらを酸化させてしまうというお話でした。
活性酸素の中でも特に悪玉活性酸素であるヒビロキシルラジカル、一重項酸素には特に注意が必要です。さて、酸化とは言いますが実際にアトピーを悪化させる要因になっているのは過酸化脂質と呼ばれるものが原因となっています。
細胞間の脂質と悪玉活性酸素が結びついたときに生成されるものです。
過酸化脂質は体内に長く滞在し、肌のターンオーバーに障害を与えたり保湿機能を奪ったりと肌トラブルの主因とも言えるようなものです。悪玉活性酸素の中でも、特にヒビロキシルラジカルは脂質と結びつきやすく過酸化脂質を大量に生成します。
一度、過酸化脂質が生成されるとそれ自体が有する酸化能力により連鎖的に過酸化脂質を作り出す結果となります。
歯止めをかけなければ悪化の一途をたどるってやつです。
アトピーの方は質の悪いミトコンドリアの比率が多い、または数そのものが少ない傾向にあります。質が悪いと活性酸素を無毒化するSOD機能がうまく働かなくなるというのは先でも説明したとおり。
つまり活性酸素の影響を受けやすいということですね。
統計でもアトピー患者はSOD機能が低い(ミトコンドリアの活動が弱い)ということが分かっていますので、アトピー悪化の原因に活性酸素が深く関わっているのは間違いありません。
アトピー性皮膚炎と呼ばれるようにアトピーは皮膚に炎症を起こした状態にあります。この慢性的な炎症は大量の活性酸素によって生み出された過酸化脂質が原因であるといっても過言ではありません。
アトピーだけではない!活性酸素がもたらす病気とは
今回は活性酸素とアトピーがどのように関係するのかを記事にしていますが、活性酸素はアトピーだけではなく様々な病気の引き金になっています。
上の図を見てわかる通り活性酸素が与える影響力というのは想像以上に高いです。
- ガン
- 痴呆症
- 生活習慣病
体が活性酸素で傷つくと上記の病気になりやすいことが分かっていますので日々の生活を改める必要があります。逆に言えば生活習慣を変えることで老化や病気になるリスクを下げることができますのでやらない手はありませんね。
体内のいたるところで発生する活性酸素。それをどうやって除去するのかを以下で解説します。
活性酸素を効率的に除去する方法
さて以上のことをまとめるとアトピー患者はSOD機能が弱く過酸化脂質を作り出しやすい体質であるということが分かったと思います。
しかし残念ながらSOD機能を高めるには遺伝子の関係上、難しい部分があります。
しかし対処の方法が無いわけではありません。抗酸化物質と呼ばれるものを意識的に取ることで活性酸素を還元し無毒化することができるのです。
ビタミンCやビタミンEは抗酸化能力が非常に高いことが分かっています。アトピーにビタミンCが良いと言われるのはビタミンCが持つ高い抗酸化能力にあった訳です。
ただしそれら抗酸化物質のなかでも特に還元能力が高い物質が水素です。
水素は悪玉活性酸素であるヒビロキシルラジカルのみを還元する力を持っています。確かにビタミンCなどでも活性酸素を無害にすることはできますがそれらは善玉活性酸素までをも還元してしまいます。
つまり生命活動で必要な機能まで奪ってしまうということになるのです。
善玉活性酸素の働きを殺すことなくヒビロキシルラジカルを無毒化できるのは水素だけ。分子の小ささから、細胞間に深く拡散できる水素はアトピー改善に大きく貢献することができると考えております。
水素に関係する記事も書いていますのでこちらもぜひ一読していただければと思います↓
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ただし抗酸化物質が科学的に良い影響があるのかは分かっていない
紹介した水素にしろ、抗酸化能力に長けたビタミンやポリフェールは活性酸素を除去し老化や病気のリスクを下げることができるというのが広く知られている情報です。
その一方でこれらの抗酸化物質は効果がないという意見や研究内容もあります。
このことに関してはまだ解明されていなのが現状だということ。なので試してみるか見ないかはご自身の判断が必要となります。
僕はこういった化学的に証明されていないことも試すタイプ。見事にビジネスのカモになっているわけですが必ずしも悪い結果ばかりではありません。
現にいい商品にも出逢うことがことができたわけですから。だから個人的に信じないで行動しない損失回避よりも、信じて行動した結果の獲得利益の恩恵のほうが大きいと思っています。
結局こういったものは行動したもの勝ち。どんな成功者もこうやって成功を収めている。確かに失敗が続くこともあるけど、その失敗を繰り返さなければ見えてくるものがある。
他人が出した答えだけに従ってたら人生つまんないでしょ。たまには自分で考えて自ら行動するのも楽しくていいと思いますよ。
最近ではお茶の有用性についても調べています。んで実際効果を実感できそうなお茶も飲んでいます。お茶にもカテキンやサポニンが含まれていますので活性酸素を効率よく除去することができます。
水素に比べると除去能力は低下しますが、信用性についてはこちらの方が高いので活性酸素の除去とともにアトピーを改善させたいのであれば一度試してみると良いですよ。
詳細はこちらの記事にて↓
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というわけで、活性酸素とアトピーについての記事でした(*'▽')
P.s
アトピー治療に使われる代表的な薬がステロイドです。
こうした人工的に作られたものは化学物質を含むので活性酸素を生む要因にもなっています。またステロイド薬自体が脂質成分であることからそれが過酸化脂質になる可能性は大いにあります。
確かに炎症を食い止める上でステロイドは最も優れた機能を持っていますがその一方で炎症を促進させる要因も含んでいるのです。
特に長期間の使用によりステロイドが皮膚に沈着するとその影響力は大きくなります。アトピー改善に効果的な薬がないことからステロイドの使用を免れないのは分かりますがどうも医者はステロイドに頼りすぎている気がしてなりません。
しっかりステロイドに関する知識を身につけメリット、デメリットを見極め慎重に使っていただきたいものです。
僕たちはアトピーを改善したいのではなく完治させたいのだから・・・
では今日はここまでヾ(・・)