赤ちゃんが乳児アトピーと診断されると、かなりの高確率でステロイド剤が処方されます。
だけど、インターネットなどで調べてみると、ステロイドを赤ちゃんに使ってはいけないという意見もありますよね。
しかし、膨大な情報の中から自分たちが必要なものを取捨選択するのは難しく、返って迷いを生んでしまうこともあります。なぜ、赤ちゃんのアトピーにステロイド剤を使ってはいけないと言われているのでしょう。
ステロイドとはどういった薬なのかと共に、赤ちゃんにステロイドは良くないと言われる本当の理由をお話します。
ちなみに僕は生まれつきアトピー。小さいころからステロイドを塗り続けていましたが現在(27歳)をもってもアトピーは治っていません。
この時点でステロイドがアトピーの治療にならないということは、僕自身の体験で断言できるわけですが、まあこればかっかりは個人差もあるので以下の文章を読み進め、どう判断されるのかをお決めください。
本音を言うと乳児にステロイドなんて使わないほうが良い
ステロイドは正しく使用することができれば比較的安全な薬です。
しかし、薬というだけに副作用も当然あるわけで、乳児に使用すべきではないというのが個人的意見です。
そもそも、生まれてある程度の期間までは免疫が整っていませんので、ダニや埃に反応してしまうのはある程度仕方のないことなのです。
それを大げさにとらえ(早く治してあげなきゃと焦る)せっせと病院に行った結果がステロイドの治療となります。ステロイドは言い方を変えれば免疫抑制剤なわけです。
免疫が整っていないのにそれを使ったら炎症を抑えることはできても、免疫は貧弱なままなわけですよ。
そうなると僕みたいに大人になっても治らないアトピー人間の仲間入り。
恨みを買う恐れすらあります。
ただ怪しい民間療法に頼ってさらなる悪化を招いては元もこうもないので、管理人の主張はあくまで参考程度に捉えてください。(個人の主張なので責任をとることができません)
さーて、本音をぶちまけたところで以下では建前の話をします。これが世間一般的な乳児アトピーの治療法。
どちらを信じるのかは勝手ですが、一つだけ忠告します。
医者の言うことは絶対だと思い込んでいる人たちであふれていますが、必ずしもそうではない。こと、アトピーに関しては間違った治療を押し通していると管理人は思っています。
(間違ってなかったらこんなにアトピー患者増えないでしょ?)
ステロイドってどんな薬?
では建前のお話になります。ステロイドは、使うと恐い副作用があるというイメージが先行していますが、どんな薬なのかきちんと理解することが必要です。
ステロイドとは、副腎から作られるホルモンのこと。
ステロイド剤には「副腎皮質ホルモン」という表記がされていますよね。もともとは人間の体内で作られるものと同質なのです。
ステロイドの薬は、炎症や免疫力を抑える働きがあり、アトピーだけではなく様々な病気に有効な薬として使われてきた歴史があります。
ステロイド剤の形状で代表的なのは3つ。
- 飲み薬(内服薬)
- 塗り薬(外用薬)
- 点滴
一般的に乳児アトピーに使われるステロイド剤は、塗り薬になります。ステロイド剤には副作用がありますが、薬の形態によって副作用は変わります。
例えば飲み薬には時に命に関わる重大な副作用が出ることもあります。
しかしステロイドを使用するメリット、デメリット、使用しないメリット、デメリットを加味して、医者は処方するかしないかを判断しています。
もしも症状が劇的に悪化した場合は後の治療が困難になるので、そういった場合は飲み薬が処方されることもあります。
以下では一般的に使われるステロイドのランクを示したものをご紹介しています。
乳児アトピーに使われるステロイド外用薬の種類
では乳児が良く処方されるステロイド(塗り薬)は、どのようなものが一般的なのか?
乳児アトピーの治療として処方されるステロイドは塗り薬ですが、ステロイドの塗り薬はたくさんの種類があり、5段階の強さに分けられています。
Ⅰ群 strongest(最強)デルモベートなど
Ⅱ群 very strong(非常に強力)マイザー、アンテベートなど
Ⅲ群 strong(強力)リンデロンVG軟膏、リドメックス、フルコートなど
Ⅳ群 medium(中程度)ロコイド、ギンダベート、アルメタなど
Ⅴ群 weak(弱い)効果が弱いため単体として処方されることは殆どありません。
症状や年齢、部位に合わせてどの強さのステロイドを使用するのか変わってきます。
その理由は、年齢や部位によって皮膚の厚みが違うので、ステロイド剤の吸収率が変わってくるからです。
仮に薬効の強いステロイドを皮膚の薄い部分に使うとどうなるか?薬効が強いということは、それだけ吸収率が高いので副作用の影響を受けるということになります。
医者は体の部位によって薬を使い分けているとは思いますが、事細かな説明はしてくれません。なので皮膚の厚さに合わせしっかりと薬を使い分けるように心がけていただければと思います。
なぜ乳児アトピーにステロイドを使ってはいけないと言われるのか
前述した通り、ステロイド外用薬には強さがあります。そして、乳幼児に使用して良いと言われるステロイドは、基本的にⅢ群以下。
また、使用できる部位と期間も限定され、子供だとⅢ群の場合は連続使用は1週間まで、部位は顔と陰部以外、Ⅳ群も同じく連続使用は1週間まで、こちらは全身使用できますが、顔や陰部など吸収率が高い場合はプロペトなどと混合して濃度を下げることが多いです。
赤ちゃんの場合は、余程酷い湿疹ではない限り、Ⅳ群のステロイド剤で充分効果が得られます。
ステロイド剤にはたくさんの種類があり、その中で赤ちゃんに使用できるステロイド剤は限られているというのが、乳児アトピーにステロイドを使ってはいけないと言われる所以。
本当のところは、乳児アトピーにステロイドを絶対に使ってはいけないというのではなく、使用できないステロイドが存在するということなのです。
赤ちゃんにも使用できるステロイド外用薬ですが、当然薬ですので副作用がないというわけではありません。
ステロイド外用薬には1日の使用回数、使用量、継続して塗布できる期間というものがあり、安全に、且つ効果的にステロイドを使用するためには、継続的に医師に状態を診てもらいつつ、正しい使い方をする必要があります。
これもまた、赤ちゃんにステロイドを使ってはいけないという出所の1つでもあります。自己判断で間違った使用方法をしてしまったため、副作用が出るのは当然のことです。
医者はステロイドを継続して出しているのが現状
以上、建前のお話でした。上記のようにステロイドは正しく使えさえすれば、頼りになる味方(アイテム)となります。
しかし、それも正しく使えればの話。ほどんどの医者が、患者に対し何の説明もせずにステロイドを処方しているのが現状です。
乳児アトピーの場合ですと、それなりに説明はされるのかもしれませんが、結局は使用限定期間を過ぎての処方をしているところがほとんどでしょう。
だってステロイドを辞めれば再び症状がでてしまうのですから。
冒頭でもお話しした通り、僕は20年以上ステロイドを処方され続けてきましたのですが、アトピーの完治には至っていません。これが何を占めるのかは言うまでもありませんよね。
ただアトピーというのは治療法が確立していないので、ほかに症状を食い止める手段も知識もありませんから、ステロイドを継続して処方せざるを得ないのがその背景にあります。
では症状を食い止めるにはどうすればいいのか?それについては正しいスキンケアと根本的治療を施す必要があります。
以下の記事が参考になると思いますのでぜひ、ご一読ください。
あくまで親目線で書いてますのでご自身のアトピーを治したいということであれば、TOPページを開いていただくことで答えが見つかるかもしれません。
子どもにステロイドを使わせる前に
様々な情報が交錯していますが、乳児アトピーにステロイドは使うべきでないというのが管理人の個人的な意見です。
ただし、ステロイド外用薬は、アトピーに有用的な塗り薬です。
正しく使うことができれば副作用の影響を受けずに治療に取り入れることも可能です。
赤ちゃんのアトピーを治すためには、いたずらに怖がってステロイドを避けるのではなく、信頼できる医師と出会い、不安な事、わからない事は全て聞いて、正しい知識と医師の指導の下で、赤ちゃんをケアしてあげることが大切です。
ま、そんな病院が少なすぎるので、はじめから薬に頼らないスタイルをとってほしいというのが本音なんですけどね。
医者という存在は、利用されるのではなく利用するためにある存在です。それが逆転することだけは避けるようにしてください。
親であるあなたが医者に利用されては、子供のアトピーは絶対に治りはしません。
さて、以下はちょっとしたアイテムの紹介になります。乳児にも安心して使うことができますので一度試してみてほしいのですが。
気になる方は以下の記事を読んでみてください。
お試しになる際は、ちゃんと炎症を抑えて(赤みが引いて)から使ってくださいね。これどんな化粧品にも言えることです。